【VW ポロ 試乗】日本車は見習うべき…松下宏

試乗記 輸入車
ポロ 新型
ポロ 新型 全 8 枚 拡大写真

先ごろ次期モデルが発表された『ポロ』にフランクフルト近郊で試乗した。1.4リットルの自然吸気エンジンはごく普通のエンジンながら、従来のエンジンに比べると改良を受けていて吹き上がりのスムーズさが増するとともに、低速域での扱いやすさも向上している。普通に乗るならこれで十分で、日本で7速DSGとの組み合わせが200万円以下で手に入るなら、かなり売れそうだ。

もう1台は1.2リットルのTSIエンジン(日本未発表)で、VWのダウンサイジングもここまできたかという感じ。でも1.2リットルのSOHCターボで1.5リットル並みのパワーと1.8リットル並みのトルクを持つのだから、走りに関しては余裕十分。日常ユースからアウトバーンでの高速クルージングまで無理なくこなすだけの実力を持つ。7速のDSGは滑らかさを増している。1.2リットル車はやや遅れて投入されることになるそうだ。

パワートレーン以上に好感が持てたのは足回りで、安定感に優れたしっかりした感じの足回りながら乗り心地の良さも兼ね備えている。このあたりのバランスの良さは、まだまだ日本車が見習わなければならない部分だ。

ボディサイズはやや大きくなった。大きくなること自体は決して好ましいことではないが、新型ポロのサイズはまだまだコンパクトカーの範囲内。全長が4mを切り、全幅も5ナンバー枠に収まるから、日本でも扱いやすいサイズだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る