トヨタ、リコールで徹底対応「安心してご使用いただくために」

自動車 テクノロジー 安全
9日午後、東京本社で記者会見する豊田社長
9日午後、東京本社で記者会見する豊田社長 全 7 枚 拡大写真

トヨタ自動車は9日、日本国内で販売している『プリウス』、『プリウスPHV』、『SAI』、レクサス『HS250h』のABS(アンチロックブレーキシステム)制御プログラムの不具合に関して、リコールを行うことを決定し、国土交通省に届け出た。

4車種は、通常路面では油圧ブレーキと回生ブレーキが併用されており、ABS作動時には油圧ブレーキのみに切り替わる。雪路や凍結路を低速で走行している際にABSが作動した場合、ABS作動前に比べ、制動力が低下し運転者の予測よりも制動距離が伸びる可能性がある。

トヨタによると、ABSの作動時に制動力の低下を感じた際は、ブレーキを更に踏み込めば結果として運転者の予測どおり停止することも可能だ。しかしトヨタは、「よりお客様に安心してご使用いただくために、今回、リコールにより、徹底した対応を行う」ことを決定した。

具体的には、リコール対象車両のABS制御プログラムを修正し、制動力の低下を防ぐ。ユーザーには販売店を通じて本日からリコール通知し、10日より回収修理を開始する。修理の所用時間は約40分だという。

対象車両は国内で約22万3000台、全世界で約40万台ある。トヨタでは、北米、欧州、その他の国・地域においても、できるだけ速やかに同様の改善措置を実施する方針だ。

《高木啓》

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