米国トヨタ販売、稲葉会長兼CEOの冒頭説明…公聴会

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米国議会で23日、現地トヨタ幹部が出席して、一連のリコール問題に関する初の公聴会が開催された。米国トヨタ販売の稲葉良睨会長兼CEOの冒頭説明を以下に掲載する。(原文は英語、抄訳)

  ………………

トヨタ車ユーザーの信頼回復に向けて、現在、一丸となってリコール作業を進めているところです。また2010年末までに、全車にブレーキオーバーライドシステム(アクセルとブレーキが同時に踏まれた際、ブレーキを優先)を標準装備して、いっそう安全性を高めます。

2月17日には、今まで以上に各地域の顧客の声に耳を傾けるために、品質特別委員のチーフ・クオリティ・オフィサーを任命。グローバル品質特別委員会を定期的に開催します。

トヨタは米国で14車種、530万台のリコールを発表しました。ドライバーの意図しない加速が起きる問題につきましては、フロアマットがずれてアクセルペダルに引っかかること、また、アクセルペダルの可動部分が磨耗によって動きが鈍り、ペダルが戻りにくくなることが要因と考えております。

フロアマットに関しては、昨年9月からサービスキャンペーンを行うと同時に、11月からユーザーに対応策を周知。アクセルペダルの不具合に関しては、今年1月から全米の販売店において、ペダル内にスチール製強化板を挟み、ペダルが戻りやすいようにする補修作業に取り組んでいます。

2010年モデルの『プリウス』とレクサス『HS250h』の両ハイブリッド車については、ソフトウェアの書き換えで、ブレーキ性能を改善。『カムリ』のパワーステアリングホースと、『タコマ』のフロントドライブシャフトも、リコールの最中です。

現在明らかになっている事実以外に、トヨタ車の安全性や信頼性に関しての問題はありません。これからもトヨタは顧客第一主義を掲げ、車作りを行う所存です。

《森脇稔》

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