イタリア・トリノに本拠を置くデザイン会社、I.DE.Aは2日、ジュネーブモーターショーにおいて、デザインスタディモデル、『ソフィア』(SOFIA)を公開した。
I.DE.Aは1978年、フィアットの依頼を受けたフランコ・マンテガッツァ氏が、イタリア・トリノに設立したデザイン会社。当初は、デザインコンセプトを提案する活動が主体だったが、その後、工業製品のデザインを手がけるようになった。
1988年に登場したフィアット『ティーポ』は、I.DE.Aのデザイン。コマツの一部建設用重機も、I.DE.Aがデザインするなど、幅広く工業製品を手がけている。現在、フォルクスワーゲングループのデザイン部門を統括するワルター・デ・シルヴァ氏も、かつてI.DE.Aに在籍していたことで知られる。
I.DE.Aは2009年のジュネーブモーターショーに、デザインスタディ、『ERA』を出品。ドアのないオープンモデルという斬新さは、おおいに注目を浴びた。そして、今回のジュネーブでは、ソフィアを公開した。
ソフィアはハイブリッドシステムを搭載する4ドアセダンを提案するモデル。女性の赤いドレスをイメージしたというソフィアは、エレガントな雰囲気でまとめられている。
優美なカーブを描くボディラインや前後フェンダーの起伏は、やはり女性的なイメージ。ヘッドライト&テールランプは薄型デザインとした。室内は独立した後席を備える4シーターレイアウトだ。ハイブリッドシステムの詳細は明らかにされていないが、V型8気筒エンジンを基本にした、FR駆動方式を採用しているという。
I.DE.Aはソフィアに関して、「オールイタリアン」を強調。イタリアのカーデザインの優秀さをアピールしている。