供用開始前の高速道路を使用した自転車イベント
京都と大阪を結ぶ国道1号バイパスとして、現在、巨椋池ICから枚方東ICが開通している第二京阪道路は、3月20日に枚方学研ICから門真JCの供用が始まり全線開通となる。
それに先駆けて、まもなく開通する高速道路を自転車で走ろうというイベント「大阪サイクルイベント 高速道路へ集え! OSAKAゆめライド2010」が3月14日に開催された。
大阪府の橋下 徹知事が2009年8月の会見で開催を表明し準備がスタート。使用前の高速道路を使用した自転車の大規模なイベントはこれまで例がなく、その動向について注目が集まっていた。
◆応募殺到で倍率5倍
「OSAKAゆめライド2010」では、門真ICから枚方学研IC間約15kmを往復し30kmを走る「スポーツ自転車コース」「競技車いすコース」及び、寝屋川北ICから枚方学研IC往復の間の10kmを走る「一般自転車コース」が設けられた。
昨今の自転車ブームの影響もあって参加申込数は多く、スポーツ自転車は1500台の参加枠に対し7371名。一般自転車は1000台の参加枠に対し4392名が応募。約5〜4倍という狭き門となった。
早朝6時から始まったスポーツ自転車コースの受付には、大阪府を中心に関西、東海エリアから参加者が集合。受付から高速道路上のスタート地点までは一般道を走行する必要があったのだが、車道に臨時で専用レーンを設け、安全な移動が行えるよう配慮されていた。
注目度の高いこのイベントを成功させるべく、イベントの進行には細心の注意が払われており、スタッフの的確な誘導で、参加者が迷うことなくスムーズに誘導されていたのが印象的だった。
◆和やかムードで参加者は満足げ
開会式の後、スポーツ、一般各コース共にグループを設けて順次スタート。
タイムを競うレースではないため、走行は終始和やかな雰囲気。スポーツ自転車は20 - 25km/h、一般自転車は10〜15km/h程のスピードで走りながら、高架道路からの景気を楽し姿が多く見られた。
最新の照明設備が設けられたトンネルや、高機能舗装の広大な3車線道路、ETCゲートなど、通常では自転車が走行することができない環境での走行を満喫し、多くの参加者が満足した様子だった。
イベント終了後に配られたアンケートには、今回の運営に関する質問の他、今後もサイクルイベントの開催を考えているとの記載があり、今後もこのようなイベントが開催される可能性がある。
全国でも初めての高速道路での大規模な自転車イベントを成功させた、大阪府の今後の取り組みに期待したい。