フェラーリ最速のロードカー、599GTO 誕生

自動車 ニューモデル 新型車
599GTO
599GTO 全 5 枚 拡大写真

フェラーリは8日、『599GTO』の概要を明らかにした。レース専用車『599XX』のロードゴーイングバージョンで、6.0リットルV型12気筒エンジン(670ps)を搭載。0-100km/h加速は3.35秒、最高速は335km/h超と、歴代フェラーリ市販車として、最速のパフォーマンスを誇る。

画像5枚:フェラーリ599GTO

GTOとは、「Gran Turismo Omologata」の略で、レース参戦用のホモロゲーション取得車を意味する。フェラーリは1962年に『250GTO』、1984年に『288GTO』を発表しており、フェラーリファンにとってGTOとは、特別な響きを持つネーミングなのだ。

フェラーリ久々のGTOは、2009年3月のジュネーブモーターショーでデビューしたレース専用車、599XXのロードゴーイングバージョン。599XXは、『599GTBフィオラノ』(日本名:『599』)をベースに、約30台を少量生産。ワンメークレースという形を取りながら、そのノウハウが将来、フェラーリが発売するニューモデルに生かされるという新車開発プログラムの役割を担う。

599GTOは、この599XX用のエンジンを、ほぼそのまま移植。6.0リットルV型12気筒エンジンには、専用クランクシャフト&インテークなどが採用され、最大出力670ps/8250rpm、最大トルク63.2kgm/6500rpmを引き出す。599比では50psパワフル、599XX比では30ps抑えられたスペックだ。

徹底した軽量化も施され、アルミやガラスの薄厚化、コンポジット素材の導入などにより、車両重量1495kgを実現。パワーウェイトレシオは、2.23kg/psと驚異的な数値をマークする。

トランスミッションは、専用開発の6速2ペダルMT「F1マチック」で、変速スピードはわずか0.06秒。この結果、599GTOは0-100km/h加速3.35秒、最高速335km/h超という、歴代フェラーリ市販車最速のパフォーマンスを達成する。また、イタリア・フィオラノテストコースでのラップタイムは、1分24秒。フェラーリ創業55周年記念車として、2002年に発売された『エンツォ』よりも2秒速い。このタイムもまた、歴代フェラーリ最速である。

F1のノウハウを応用したエアロダイナミクス性能の向上も、599GTOの注目点。バンパー、フロントスポイラー、ボンネット、ディフューザーなどを専用品とし、アンダーフロアのフラット化も実施。200km/h走行時に、144kgものダウンフォースを獲得する。F1マシン同様の「ホイールドーナツ」は、空気の流れとブレーキ冷却性能を高めるテクノロジーだ。

足回りには、2世代目のカーボンセラミックブレーキを装備。さらなる軽量化と性能向上が図られており、ローター径はフロント398mm、リア360mm。100km/hから車両停止までの制動距離は、32.5mという強力なブレーキである。

さらに、第2世代の磁性流体を使った電子制御可変ダンパー、「SCM2」や専用スプリング、大径リアスタビライザー、専用VDC、最新のF1トラクションコントロールを採用。タイヤはミシュラン製「スーパースポーツ」で、サイズは前285/30ZR20、後ろ315/35ZR20。アルミホイールも専用デザインだ。

インテリアは、カーボン製パドルシフト、レザー&アルカンターラステアリング、バケットシート、カーボンパネルを標準装備。ステアリングホイールには、VRE(バーチャル・レース・エンジニア)思想を導入したパフォーマンスインフォメーションシステムが組み込まれる。ルーフは、マットグレー塗装で仕上げられた。

599GTOは、23日に開幕する北京モーターショーで正式発表。限定599台が生産される。価格は公表されていないが、欧州では26万7000ユーロ(約3330万円)程度と予想されている。

《森脇稔》

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