東亞合成と三井化学、リチウムイオン電池原料を合弁生産へ

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東亞合成と三井化学は19日、リチウムイオン電池の原料となるエチレンカーボネート(EC)を合弁で製造することで基本合意した。

ECは、リチウムイオン二次電池用電解液の主要原料で、これまで東亞合成は名古屋工場でECを製造していた。今後のリチウムイオン電池市場の拡大に伴うECの需要に対応するための設備増強を検討してきた。

今回、東亞合成と三井化学は、EC原料であるエチレンオキサイド(EO)を三井化学大阪工場から供給し、東亞合成の独自技術でECを製造する合弁会社を設立することで合意した。合弁会社の製造設備は、三井化学大阪工場敷地内に設置し、販売業務は東亞合成が担当する。東亞合成は、名古屋工場でのEC製造も継続する。

新会社は「MTエチレンカーボネート」で、資本金が10億円程度。東亞合成が90%、三井化学が10%出資する。ECを年間5000t生産する能力を持つ工場を新設する。操業は2011年秋の予定。

リチウムイオン電池は、パソコン、携帯電話用途に加え、電気自動車、プラグイン自動車、ハイブリッド自動車といった次期環境自動車の普及とともに世界的に拡大する見込み。これに伴って電解液の主要成分となるECの需要も2012年以降に急拡大が見込まれている。

東亞合成は、市場動向を先取りしてECの製造能力を増強するため、また三井化学は、大阪工場へのEO誘導品事業誘致によるEO事業の競争力強化と大阪工場基盤強化を目的に、提携する。

《レスポンス編集部》

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