フェラーリは23日、『599XX』のドイツ・ニュルブルクリンクでのタイムアタックの結果を公表。6分58秒16という市販車ベースのレース専用車として、最速タイムを記録したと発表した。その映像が、動画共有サイトで公開されている。
フェラーリのタイムアタックは、21日に敢行。599XXのステアリングホイールを握ったのは、同社のテストドライバー、ラファエレ・デ・シモーネ氏だ。
実はシモーネ氏は2008年7月28日、市販前の『430スクーデリア』のニュルブルクリンク開発テスト中、250km/hでコントロールを失い、ガードレールに激突する大事故を起こしている。
この時、欧米のメディアは「ミハエル・シューマッハがテスト中にクラッシュ」と報じたが、フェラーリはこれを否定。シューマッハは助手席に乗っており、シモーネ氏の運転中に、事故は発生したとされた。幸い、二人に怪我はなかった。
そんな経緯もあって、ニュルブルクリンクには因縁のあるシモーネ氏だが、599XXでは素晴らしいタイムアタックを披露。599XXの安定した挙動と、ストレートで300km/hを超える最高速が確認できる映像は、動画共有サイトで見ることができる。
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