イタリアのデザインスタジオ「ADR Studio」は、このほど『iPhone』のデザインをモティーフにした腕時計コンセプト『iWatch』を発表した。
本体はアルミニウム製。想定スペックによると、メモリ容量は16GBで、RSSリーダー機能と天気予報アプリを内蔵している。Wi-Fi およびBluetooth(ブルートゥース)モジュールも搭載し、iPhoneまたはiPadとのデータ通信を可能にする。さらに液晶プロジェクターも内蔵し、取り込んだ写真を壁面に投影することができる。
ADR Studioは、アントニオ・デ・ローザ(34歳)が主宰するナポリのデザインスタジオ。2008年の設立で、Webデザイン、パッケージング、ブランドイメージ構築まで幅広く手がけている。
同社はウェブサイトの冒頭で、「アップル、2010年WWDC(米アップルが毎年開催している開発者向けイベント)でiWatchを発表か?」との衝撃的な書き出しで、人々の関心をさらっている。
しかし読み進むと、「そんなことは明らかにあり得ませんが、ADR Studioはアップルのスタイルを採り入れた新製品を試みました。チャオ iWatch! 」とイタリア人らしく茶目っ気たっぷりに“種明かし”をして結んでいる。
実は過去にも、他メーカーやデザインスタジオが、アップル製品をモチーフにした腕時計型コンピュータの提案をしているが、どれもプロトタイプに留まっているのは残念なところ。
腕時計という小さなガジェットには、まだまだ限りない可能性が秘められている。こうした提案が出るたびに心躍らされるのはそのためだろう。