ダイムラーとBYD、中国にEV開発の合弁会社設立

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ダイムラーと中国BYD(比亜迪)は27日、中国でEVを共同開発することを目的とした合弁会社、「深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社」を設立すると発表した。

BYDは1995年、中国・広東省に設立。BYDとは、「ビルド・ユア・ドリーム」の略だ。携帯電話用の2次電池の生産で実績を上げ、2003年に自動車事業へ参入後、急成長。2009年には中国で年間45万台の自動車を販売し、中国第6位の自動車メーカーに位置する。

BYDは、電池技術を生かしたEV開発にも積極的で、2008年12月には、デュアルモードハイブリッドシステムを搭載する『F3DM』を発表。2010年3月から、中国での販売を開始した。さらに、新型EVの『e6』を中国で初公開したばかりだ。

ダイムラーとBYDは今年3月1日、技術面での提携を発表。そして今回、中国・広東省に、「深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社」を設立すると宣言した。

この合弁会社は、両社の50対50の出資比率で設立され、資本金は600万元(約80億円)。両社はこの合弁会社で、中国市場向けEVの共同開発をスタート。ダイムラーの持つEV車両構造と安全面でのノウハウに、BYDのバッテリー技術を融合させたEVとなる予定だ。

ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は「この合弁会社は、中国市場のニーズに合った最高のEVを開発できるだろう」とコメント。BYDの王伝福会長兼社長は、「我々はできるだけ早期に、新型EVを中国市場へ投入する」と述べた。

ダイムラーはスマート『フォーツー』のEV版、『フォーツーed』に続いて、2010年にはメルセデスベンツブランド初のEVを、『Aクラス』に設定する計画。中国ではBYDと連携し、EV普及を目指していく。

《森脇稔》

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