日本最大級の“ホイール&タイヤ専門店”、そのルーツを探る

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タイヤ&ホイール館フジ
タイヤ&ホイール館フジ 全 18 枚 拡大写真

非タイヤメーカー系のホイール&タイヤ店ネットワークとしては、国内最大級の規模を持つフジ・コーポレーション。仙台店は、現在29あるフジ・コーポレーションの系列店中、最も早くに建てられた店舗だ。開店は約15年前で、本社事務所と兼用していた時期もあったという。そのロケーションは国道4号線、仙台バイパス沿いの好立地に立ち、県外からも多くの人が訪れる。

◆仙台店は“フジのスタンダード”

歴史のある店舗だからといって、売り場の基本的な構成やサービスやスタッフの質は他の店舗とは何ら変わることはないし、店づくりのコンセプトは15年前からほとんど変わっていない。広大な店舗敷地を活かした圧倒的な在庫数、クリーンなショールーム、営業・交換の兼務化によるスピーディな取り付けを武器に、県の内外から多くの利用者を集めてきた。在庫数はシーズンにもよるがホイールだけで4000本というから驚きだ。

仙台店スタッフの柴田大輔氏は「仙台店は売り場の構成も店づくりもフジのスタンダードと言えます」と語る。

◆信頼できるタイヤ専門店ならではの強みを

東北地方ならではの傾向としては、クロスカントリーやSUVの来店客が多いこと、晩秋と初夏にスタッドレスタイヤとサマータイヤの交換需要が大きく盛り上がるという点だ。しかし、今年は年が明けても豪雪が続き、2月3月になってもスタッドレスへの需要が衰えなかったそうだ。また、タイヤ交換のニーズが多いため、地元の人びとが気軽に訪れることも特徴という。取材した当日も、コンパクトカーに乗る女性がタイヤを縁石にぶつけたということで確認のため来店していた。

「当店はクルマ好きの方だけに向けた店舗ではありません。ガソリンスタンドやカー用品店ではなく、専門店でタイヤを見てもらおう、という方が増えてきました。こうした小さな事例から信頼を積み重ねて行くことで、半年ごとのタイヤ交換需要を逃さず獲得するのが理想ですね」と柴田氏。

専門店ゆえに、商品知識に対する“深さ”が要求されることも。「インターネットで自分の車に合うサイズやデザインをみっちり研究された上で来店するお客様が増えてきましたね。ホイールのトレンドや展開サイズもシーズンごとに大きく変わるので、われわれも追いかけて行かねばなりません」。

5月末より全国の店舗で“アーリーサマーセール”がスタートしたが、仙台店ではエコカー減税の恩恵を受けて、軽量ホイールとエコタイヤとの組み合わせがいまのところ好評とのことだ。

◆4店舗体制で宮城県全域をカバー

昨年秋、仙台店からほど近い場所に泉八乙女店が新規オープンした。「八乙女店は住宅地に位置してファミリー層を中心としたニーズを捉えていますが、仙台店はバイパス沿いにあるということ商圏が広いのが特徴。ただしどちらの店舗にご来店いただいても満足行く商品選びは保証します」(柴田氏)。

宮城県内には、中核店とも言える仙台店・泉八乙女店以外にも南部に名取店、北部には富谷店があり、この4店体制で宮城県全域をカバーしている。

適所配置の店舗ネットワークと高品質なサービスを強みに、同社では今後も積極的な展開を図っていく構えだという。もちろん、新規開業店舗でも仙台店以来の“顧客第一主義”は受け継がれていくことだろう。

タイヤ&ホイール館フジ 仙台店
住所:宮城県仙台市宮城野区岩切1-2-14
TEL:022-255-7000
FAX:022-255-1735
営業時間
平日:AM10:30 - PM7:30
土祝日前日:AM10:00 - PM8:00
日・祝日:AM10:00 - PM7:00
定休日:無休
店舗URL http://www.fujicorporation.com/shop/sendai.html
店舗ウェブサイトでも折り込みチラシの閲覧が可能

《北島友和》

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