【池原照雄の単眼複眼】ホンダのプラグインHV戦略、アコード 級に展開

自動車 ビジネス 企業動向
20日に行われた会見で伊東社長は、2012年にPHV、EVを発売することを明らかにした
20日に行われた会見で伊東社長は、2012年にPHV、EVを発売することを明らかにした 全 6 枚 拡大写真

中型以上のモデルで展開

ホンダは2012年にプラグインハイブリッド車(PHV)を日米市場に投入する計画を明らかにした。ホンダのHVは、これまですべて駆動力はエンジンを主体とするIMA(インテグレイティド・モーター・アシスト)方式だったが、家庭のコンセントから充電でき、EV(電気自動車)走行の範囲も広げられるPHVを新たに加える。

【画像全6枚】

伊東孝紳社長はPHVを「中型以上のモデル」に設定すると述べており、まず『アコード』から展開する見通しだ。バッテリーには現行のHVに搭載しているニッケル水素電池より容量が大きく、コンパクトにできるリチウムイオン電池を採用する。

PHVは、トヨタ自動車が昨年末から日米欧で600台を法人向けに試験販売した『プリウスPHV』を11年末からは一般販売する計画であり、先行している。プリウスのPHVは、通常のプリウスをベースに電池容量を4倍に増やし、EV走行の可能距離を伸ばしている。モーターを2基搭載するなど基本システムはプリウスと同じシリーズ・パラレル式だ。

◆クラスによってIMAと棲み分け

また、米GM(ゼネラルモーターズ)が「EV」として年内に投入する『シボレーボルト』は、モーター1基のほか発電専用に1.4リットルのエンジンを搭載しており、シリーズ方式のPHVとなる。ホンダのPHVのシステム構成は明らかにされていないが、伊東社長は年内には技術発表する方針を示している。

ホンダは現行のIMAによるHVも今秋に『フィット』に新搭載して発売するほか、来年には『シビックHV』を全面改良する。シビックから下のクラスの小型車はシステムが簡便で比較的コストも安いIMA、アコード級以上はPHVと棲み分けを図りながらHVのバリエーションを拡大していく。

◆2015年にはHVシリーズを1割以上に

次のステップでは車両重量の大きいミニバンについてもPHVを設定することになろう。伊東社長は「最近一番興味があり、力を入れているのはPHV」とし、搭載車種も順次増やす意向だ。

同社の近藤広一副社長は、2015年までの中期展望として、世界販売のうち現状では5%にとどまっているHVシリーズ(PHV含む)の比率を10%以上にしたいという。ホンダはEVについても12年に日米を手始めに発売するが、その主な狙いは米カリフォルニア州で強化されるZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)規制の強化に対応するためだ。

EVは電池の性能や価格がネックとなり「(環境対応車の)主力となるのは、多分2020年ではあり得ないし、30年でも難しい」(伊東社長)と見る。1年前の社長就任時に示した「当面は迷うことなくHVに開発資源を注ぐ」(同)方針をもとに、ホンダは突っ走る構えだ。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  4. トヨタ『ライズ』次期型はRAV4デザインか⁉…6月のスクープ記事ベスト5
  5. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ◆終了◆6/25 次のステップを模索する中国自動車メーカーの戦略を俯瞰する
  2. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る