【日産 エルグランド 試乗】ライバルとは違うライドフィール…西川淳

試乗記 国産車
エルグランド
エルグランド 全 12 枚 拡大写真

試乗会場に4WDの試乗車はなかった。FFのみで言えば、2.5リットルの「250」で十分だし、走りのトータルバランスも「350」よりいい。V6のしっかりとした加速は確かに頼もしいし、高速クルーズでの安定感も直4モデルを上回っているが、そのぶん鼻面が重たく、街中で重々しい。もっとも、両グレードを“乗り比べて”、の話だが。

【画像全12枚】

ドライバーが思ったようにちゃんと動いてくれる、はじめての“ビッグ”ミニバンである。動き出した瞬間、ライバルとは違うライドフィールをみせた。否、座った瞬間から違う。より乗用車らしい。新型『エルグランド』に比べれば『アルファード』などほとんどトラック寄りである。

その代償は、明らかにアルファードより“小ぶり”に見えてしまうこと。室内の実質的な広さで負けていなくても、そう見えなきゃなかなか理解されないことは、以前のステップワゴンが証明している。あれから時間も経ったし、少しはユーザーの意識も変わっているとは思うが、どうか。販売の出だしは好調だ。

最近の日産車は、“ゆっくり”街中を走らせてみるとがっかりすることが多かった。さすがに高級ミニバンのエルグランドでそれはなかったが、たとえば鼻先が重くハイウェイスターしかない(=18インチを履く)350の、段差を越えたあとの収まりの悪さなど、もう少し煮詰めて欲しいと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。

《西川淳》

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