進化を止めない プリウス 、HVの壁を突き崩す フィットHV …岩貞るみこ

エコカー ハイブリッド
フィットHV と プリウス
フィットHV と プリウス 全 6 枚 拡大写真

“世界初”の量産ハイブリッドカー(HV)として登場し、幅広いユーザーに向けて発進されるトヨタ『プリウス』。かたや「みんなにHVを」と、低価格路線に走るホンダ『フィット』。ハイブリッドもついに、選べる時代になってきた。時の流れの速さにうろたえている場合じゃないんだけれど。

プリウスのよさは、なんといってもHVを実感できるところ。EVモードにしてモーターだけで静か~に走れたり、リバースに入れてもエンジンが止まったままだったりと、夜遊び主婦がこっそり帰ってくるときは、便利なことこのうえない。

かたやフィット。HVと言いつつも、いつモーターががんばっているんだか、いまひとつ実感できない物足りなさはあるけれど、それでもノーマル・フィットに比べて、車内スペースをほとんどロスすることなくバッテリーやモーターを組み込んじゃうあたりはすごい。

たしかに、このクラスのクルマを、わざわざHVにして重くしてどうするのよ? って気がしないでもないけれど、なによりフィットは159万円からという価格が魅力。ちょっと(?)上乗せすればHVオーナーになれるのは、かなり嬉しいかも。というか、まだ子どもが小さいパパママがこのクルマに乗ると、子供は最初に乗ったクルマがすでにHVということで、モーター違和感なしの世代がぐんぐん量産されるというのは、脅威の世界に近いものがある。

世界初のHVとして登場し、進化を続けるプリウス。とにかくHVの壁をなくそうとするフィット。システムも、価格も、クラスも違うから、この2台のあいだで購入を迷う人はレアだろうけれど、それぞれの存在意義は大きいと思う。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 「見れば見るほど味が出てくる」新型日産『リーフ』のエクステリアがSNSで話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る