NEC、EV充電器とクラウドを統合…保守運用を遠隔操作

エコカー EV
クラウド型EV充電システム
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NECは、電気自動車(EV)の充電インフラの整備を促進するため、EV用急速充電器とクラウドサービスを統合した「クラウド型充電システム」を開発した。

このシステムでは、EVの利用者に多様な認証課金サービスを提供するとともに、充電インフラを運用する事業者に対して効率的な運用保守を提供する。急速充電器の最大使用電力を制御することも可能。

具体的には急速充電器に「FeliCa」マルチサービスリーダライタシステムを搭載し、NECが提供しているクラウド型の電子マネー基盤を活用することで、様々な電子マネー決済機能に対応する。事業者が、料金メニューの設定をクラウドと連携する機能も実現する。

また、急速充電器の運用保守機能をクラウドと連携することで、事業者が操作状況や障害情報を収集・管理できるとともに、充電器のソフトウェア更新なども行える。充電器利用者の操作支援や障害対応、急速充電器の機能拡張などを、コールセンターやサポートセンターから遠隔操作が可能になる。

このほか、急速充電器が使用する電力を、クラウドなどから柔軟に制御する機能も搭載する。これにより店舗の電力管理システムと連携して、契約電力を超えない範囲内で充電器を経済的に運用することも可能で、スマートグリッドに対応したエネルギー制御が可能。

システムでは、総務省の「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」を活用しており、急速充電器とクラウド間などの通信インタフェースの国際標準化を目指す。今後、パートナー企業と連携してトライアルを進めていく予定。

システムは11月11~12日に東京国際フォーラムで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2010」に出展する。

《レスポンス編集部》

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