今回、ロサンゼルスモーターショーでトヨタ系のブースでは、カスタムカーやレーシングモディファイが施されたド派手なモデルが数多く見受けられた。中でもひと際異彩を放っていたのが、ミニバン『シエナ』をリムジンに仕立てた『シエナSWS』だ。
シエナSWS(SWAGGER WAGON SUPREME)は、米国仕様のミニバン、シエナをベースに全長を44インチ(111.76cm)も延長しリムジンに仕立てたカスタムカー。お父さんも子どもも家族みんなで楽しいリムジン、がコンセプトのようだ。
お父さん、お母さん用のキャプテンシートはグレーレザーでまとめられ落ち着いた空間を、いっぽう子ども用のリアシートは赤、青、紫とカラフルに彩られ見た目にも楽しさを演出する。また、天井には8フィート(約2m44cm)もの長さのアクリルがはめ込まれ、明るい車内を実現した。
リアシートの座席下には引き出しも備えられ、子どものおもちゃが満載だ。天井からのびるモニターを使い、車内でXBOXやDVD鑑賞を楽しむ事もできるという。JBLのサウンドシステムも搭載し、音響効果も高められた。さらに冷蔵庫やパソコン、ガラスの戸棚までも備え付けられており、まるで「走る我が家」といったことろ。
そんなアットホームなインテリアとは裏腹にエクステリアはかなりアグレッシブだ。20インチのクロームメッキホイールはKMC製で、これにニットー製のタイヤを合わせた。さらに限界まで車高を落としている。またサイドステップには照明が取付けられ、足下を怪しく光らせる。リアにはスポイラー、4本出しのマフラー、クリアレンズを装着し、「スポーツ感」と「悪っぽさ」を演出している。
ちょっと家族みんなでお出かけに、といった使い方は出来そうにないが、ヤングアメリカンなパパをターゲットにした、米国ならではのカスタムと言えるだろう。