住友ゴム、植物由来繊維を補強材に利用した低燃費タイヤを開発へ

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植物由来の新素材「バイオナノファイバー」
植物由来の新素材「バイオナノファイバー」 全 3 枚 拡大写真

住友ゴム工業は、植物に含まれる超微細繊維「バイオナノファイバー(BNF)」をタイヤの補強剤として用いることで、転がり抵抗の低減に貢献することを確認したと発表した。

BNFは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と京都大学・矢野浩之教授を中心とする「大学発事業創出プロジェクト・変性バイオナノファイバーの製造および複合化技術開発」の共同開発で生まれた植物由来の地球環境に優しい新素材。パルプなどの植物繊維を数ナノ~数十ナノメートルまで細かくした繊維で、軽量・高剛性でなおかつ熱変形量が小さいと特徴を持つ。

この特性を生かし、タイヤの補強剤としてカーボンブラックの代わりに採用することでゴムの剛性を向上、同時にタイヤの薄肉化(軽量化)によって転がり抵抗を低減、低燃費化が図れる可能性があることを確認した。

同社では新素材BNFを今後、低燃費タイヤシリーズ「ENASAVE」を初めとする環境タイヤの開発していく。

同社は、石油や石炭などの化石資源に頼らない「石油外天然資源タイヤ」の開発など、材料面からも環境負荷の少ないタイヤ研究を進めており、植物由来のBNFの実用化で、環境対応タイヤの開発を加速する方針だ。

《レスポンス編集部》

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