VW、燃費世界一のハイブリッド発表…111.1km/リットル

自動車 ニューモデル 新型車
燃費世界一を掲げる フォーミュラXL1
燃費世界一を掲げる フォーミュラXL1 全 10 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは25日、究極の燃費性能を達成したコンセプトカー、『フォーミュラXL1』を発表した。欧州複合モード燃費は111.1km/リットルと、世界一の燃費性能を掲げる。

同社は2009年9月のフランクフルトモーターショーに、『L1コンセプト』を出品。欧州複合モード燃費72.46km/リットル、CO2排出量36g/kmという優れた環境性能を実現したディーゼルハイブリッド車だった。今回公開されたフォーミュラXL1は、その進化形である。

L1コンセプト同様、エアロダイナミクスを徹底追求したデザインが特徴。ボディサイズは全長3888×全幅1665×全高1156mm、ホイールベース2224mmだ。L1コンセプトに対して、全幅は465mmも拡大されており、大人2名乗車を実現している点が目を引く。

また、全長と全幅は『ポロ』に近いが、全高はランボルギーニ『ガヤルドスパイダー』並みに低い。カーボンファイバー製モノコックシャシーとCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製ボディパネルによって、重量はわずか795kgに仕上げられた。

パワートレインは、引き続きディーゼルハイブリッド。800ccの2気筒ターボディーゼル「TDI」(最大出力48ps)に、モーター(最大出力27ps)を組み合わせる。ブーストモードでは、トータルで最大14.3kgmのトルクを引き出す。

驚くのは、「1リッターカー」と呼べる圧倒的な燃費だろう。100km走行して消費する燃料は、わずか0.9リットル。欧州複合モード燃費は111.1km/リットル、CO2排出量は24g/kmと、L1コンセプトに対して、5割以上環境性能を引き上げた。フォルクスワーゲンは、「燃費は世界一」と胸を張る。

トランスミッションは7速DSG。0-100km/h加速11.9秒、最高速160km/hの実用性も併せ持つ。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、EVモードでは最大35kmをゼロエミッション走行できる。

このフォーミュラXL1は、26日に開幕するカタールモーターショーでワールドプレミア。現時点ではコンセプトカーだが、フォルクスワーゲンは将来、このXL1の考え方を市販車に応用する計画だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る