【ダイハツ ムーヴ 試乗】納得のアイドリングストップ…松下宏

試乗記 国産車
ムーヴカスタム
ムーヴカスタム 全 6 枚 拡大写真

新型『ムーヴ』はパッケージングが変った。ホイールベースを短縮して室内長もやや短くなったのだ。これは広さに関してはすでに十分なレベルにあるため、燃費向上のために新しいパッケージングを採用したのだという。

【画像全6枚】

ムーヴの燃費はハイブリッド車を除いたガソリン車として最高の27.5km/リットルを達成した。これにはアイドリングストップ機構も貢献しているが、アルミブロックのKF型エンジン自体が第二世代になったといえるほどの改良を受けていることも大きい。

アイドリングストップ機構は信号待ちなどで停車するとすぐに機能する。エアコンを使わない状態なら、ほぼ確実に停止するようなイメージで、条件によるが2分以上の停車でもエンジンが止まっている。

ブレーキペダルから足を離すとすぐにエンジンが始動するが、再始動に要する0.35秒ほどの時間は始動時の振動と合わせてまあ平均的なレベル。上級車ではもっとスムーズなものがあるから最高とはいえない。ただ、『ミラ』に設定されていた従来のアイドリングストップ機構よりも確実に良くなっているし、軽自動車用に低コストのシステムとして仕上げられたことを考えると納得モノの性能だ。

走りに関しては静粛性が向上したのが好感の持てるところ。軽自動車だと少々うるさくても当たり前といった感じになりがちだが、新型ムーヴの静粛性は軽自動車の水準を超えるものになった。

「Xリミテッド」など標準系モデルの足回りはかなり柔らかめの印象で、急な操舵をするとロールが大きめに出る。乗り心地は良いのだが、もう少ししっかりした足回りのほうが好ましいと思う。

「RS」に代表されたカスタム系の足回りは格段にしっかりしたものになり、操縦安定性のレベルが高まる。サスペンションの味付けもタイヤサイズも違うからだ。ステアリングも操舵に対してダイレクトで敏感を反応を示す。

Xリミテッドにはメモリータイプのカーナビが標準装備されるほか、キーフリーシステム&プッシュスタートを採用するなど、充実した仕様が用意される。これらの仕様向上の割に価格設定は抑えられているので、まずまず買い得なクルマといえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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