【東日本大地震】ガソリン・軽油などの供給確保措置 経産省

自動車 社会 行政
東北地方(被災地)および関東圏でのガソリン・軽油等の供給確保
東北地方(被災地)および関東圏でのガソリン・軽油等の供給確保 全 1 枚 拡大写真

経済産業省は19日夕、東北地方(被災地)および関東圏でのガソリン・軽油などの供給確保措置と拡大輸送ルートの設定、18時時点での実績について発表した。

東北地方(被災地)向け

●域内供給のボトルネックは、油槽所からSSにガソリンなどを供給するローリーの不足だ。石油各社に域外からローリーを追加投入(300台)するよう要請し、700台体制の確保をめざす。すでに120台程度を追加投入済みで、約280台まで確保見通し。

●西日本の製油所からガソリンなどを転送する。製油所の稼働率向上・輸出抑制等により、約2万キロリットル/日のガソリンなどを東北地方に転送、北海道の2製油所からの供給を加え、震災前の東北地方の需要量に相当する約3.8万キロリットル/日の供給を確保できる見通し。

●太平洋側の油槽所の機能回復をめざす。塩竃油槽所は17日以降、在庫から約60キロリットルを域内に出荷開始。また21日までにタンカー着桟が可能になる見込みで、愛知県の製油所から輸送船(2000キロリットル)が既に出港した。八戸油槽所は在庫から軽油など60キロリットル出荷。JX仙台製油所はドラム缶約500本分の灯油などを出荷予定。

●緊急重点SSを指定し、緊急・支援車両に重点供給する。東北6県で178か所を指定し重点供給を開始。

●鉄道による輸送ルートの確保する。18日に横浜・根岸から盛岡に向けソリンなど(約800キロリットル)の輸送を開始、19日以降も継続予定。

関東圏向け

20日週後半に、停止中だった3製油所が回復し供給不足はほぼ解消するので、それまでの数日間が重要。3連休中におおむね4万キロリットルが関東圏に転送される見込み。停止中だった2製油所(東燃・川崎、極東石油・千葉)はすでに再開し、JX・根岸も週早々に運転開始する。

また1都6県でも東北地方と同様161か所の緊急重点SSを指定、重点供給を開始する。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  3. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る