福島第一原発の油流出「外洋への拡散はない」

自動車 ビジネス 企業動向
福島第一原発 5、6号機取水口カーテンウォール付近から専用港内を南に向かって撮影(31日9時30分頃)
福島第一原発 5、6号機取水口カーテンウォール付近から専用港内を南に向かって撮影(31日9時30分頃) 全 1 枚 拡大写真

細野豪志首相補佐官は31日夕方の「政府・東京電力統合対策室」合同記者会見で、福島第一原発の専用港内での油の流出について語った。

「国土交通省の大型油回収船を現地に向かわせていたが、流出の規模が小さいことがわかったので、止めている」と、流出規模が小さいことを話した。

油は福島第一原発の5、6号機前の取水口カーテンウォール付近から「物揚場」付近に広がっている。薄い油膜で、東京電力は「外洋への拡散はない」と説明した。

油は護岸周辺の配管付近からにじみ、護岸鋼板の穴を通して港湾内に漏洩している。

東電は漏洩対策として、オイルフェンスの設置を14時50分から始め、16時50分に完了した。また、護岸周辺への吸着マット設置も終えた。今後、漏れている配管付近を補強し、海面の油の回収も行う。

「こうしたことは今後もあり得るので、リスクに備えて準備をすることは継続して行っていきたい」と、細野氏は述べた。

カーテンウォールは、取水口から原子炉へ水を取り込む場合に、海水上面の水温の高い海水を取り込むことを防ぐため設置されたもの。海底に向かってカーテンのように垂らすことで、底側から水温の低い海水を取り込めるようにしたもの。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る