今年4月、埼玉県川口市内で発生した死亡ひき逃げ事件について、埼玉県警は7日、同市内に在住する30歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。事故で死亡した男性はバイクと接触して転倒したところ、男の運転するクルマにはねられたという。
埼玉県警・川口署によると、問題の事故は2011年4月7日午前1時20分ごろ発生している。川口市芝5丁目付近の県道で、道路を横断していた67歳の男性に対し、進行してきたバイクが接触。路上へ倒れこんだところ、後に進行してきた乗用車が男性をはねた。
男性は全身強打でまもなく死亡。バイクと接触後に路上へ転倒したことで頭部を骨折し、さらにクルマにはねられたことで腹部を損傷したことが判明した。警察はバイクを運転していた43歳の男を自動車運転過失致死容疑で書類送検するとともに、死亡ひき逃げ事件として逃げたクルマの行方を追っていた。
その結果、目撃情報などから同市内に在住する30歳の男が捜査線上に浮上。この男が乗るクルマの底部に擦過痕が確認できたことから任意で事情を聞いていたところ、事故を大筋で認めたことから、自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
調べに対して男は「何かに乗り上げたような衝撃を感じたのは間違いない」としているが、ひき逃げについては否認しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。