トヨタ、安全支援カーナビを今夏に実用化 DSSS対応

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
トヨタ自動車DSSSに対応したカーナビを開発。左上はVICSビーコン
トヨタ自動車DSSSに対応したカーナビを開発。左上はVICSビーコン 全 6 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、ITS技術として交通事故の減少を目指し、インフラ協調型の安全運転支援システム「DSSS(ドライビング・セーフティ・サポート・システム)」に対応するカーナビゲーションを開発した。今年夏に発売予定の新型車から採用する。

DSSSは、警察庁が今年7月から運用を開始する予定で、新開発ナビは、道路側に設置された光ビーコンから提供される交通管制情報(信号・標識等)をVICSビーコンユニットを介してカーナビゲーションが受信する。速度やアクセル開度などの車両の状態に応じて、音声とディスプレイ表示により、安全運転を支援する情報提供を行う。

トヨタは「統合安全コンセプト」に基づいて車両に搭載された個々の安全運転を支援する車両安全技術に加え、クルマと道路インフラ・他車両との連携を可能とするITS技術を活用したインフラ協調型の安全運転支援システムの開発を進めてきた。

今回開発したDSSS対応ナビは信号待ち発進準備案内、赤信号注意喚起、一時停止注意喚起、前方停止車両存在案内、わき道車両存在案内の5つのサービスを備えており、音声とディスプレイ表示で、安全運転を支援する情報を提供する。

このうち、「信号待ち発進準備案内」は赤信号で停車の際、赤信号の待ち時間の目安を表示する。赤信号が終わる前の適切なタイミングで道路側に設置した光ビーコンから、信号情報を車に送信し、ドライバーに周囲の安全確認を促すとともに、発進準備を案内する。交差点周辺の交通流改善を目指すサービスで、実用化は世界で初めて。

また、「赤信号注意喚起」や、「一時停止注意喚起」は、道路側に設置した光ビーコンが信号情報や一時停止の規制情報を車に送信。赤信号や一時停止の見落しなどで、車が交差点内へ進入する可能性がある場合、ドライバーに注意を喚起する。

「前方停止車両存在案内」は、前方道路側のDSSS感知器が検知した車両情報を光ビーコン経由で車に送信する。前方に停止または低速車両が存在する場合、ドライバーに案内する。

「わき道車両存在案内」は、前方道路側のDSSS感知器が検知した車両情報を優先道路側に設置した光ビーコン経由で車に送信し、わき道に車両が存在する場合、ドライバーに案内する。

トヨタは「人々を安全・安心に運び、心までも動かす」とのビジョンのもと、究極の目標である交通事故死傷者ゼロ実現に貢献するため、クルマ・人・交通環境の三位一体での取り組みを推進している。

《レスポンス編集部》

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