震災発生時「誰かと一緒に下校」が8割以上

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災害時における下校のあり方等に関する調査
災害時における下校のあり方等に関する調査 全 2 枚 拡大写真

 学研教育総合研究所では、「小学生白書Web版」2011年6月調査の速報版として、「災害時における下校のあり方等に関する調査」の結果をホームページに公開している。

 同調査は3月の東日本大震災の発生時に、学校と連絡がとれない、保護者が帰宅難民になり子どもと会えないなど、小学生の下校をめぐって生じたさまざまな問題を受け、実態を調査し、今後に活かすことを目的として行われたもの。

 調査対象は、東京、神奈川、埼玉に住む子どもを持つ保護者(25〜55才)8,689人に対して行った予備調査により、3月11日の地震発生時に学校にいた小学生を持つ保護者を抽出。低・中・高学年の保護者から、それぞれ300人の回答を集計対象としている。調査時期は6月中旬。

 3月11日の下校の様子は、「引き渡し」が43.5%ともっとも多く、次いで「集団下校」が40.3%となり、合わせて8割以上が誰かと一緒に下校したという。一方で、「1人で帰ってきた」という回答も10.9%あった。

 集団下校の方法は、「先生が付き添った」が49.5%、「保護者が付き添った」が15.0%、大人と一緒の集団下校が6割を超えたのに対し、「子どもたちだけで集団下校した」という回答も34.2%あった。

 集団下校に関して不満だった点を聞いたところ、「保護者が家にいなかった子どもへの対応が不十分」だった状況があり、その点について「不満を感じる」と84.4%が保護者が回答している。保護者が不在の家庭の子どもに対して配慮がなされない集団下校の問題点が提起されている。

 また学校への「引き渡し」で、子どもを迎えに行った人については、「自身、もしくは配偶者」という回答が89.6%と圧倒的多数だった。

 「引き渡し」に関する不満点としては、「保護者が学校に迎えに行けない子どもへの対応が不十分だったこと」について不満に思う回答者4分の3以上となり、学校で保護者の迎えを長く待つことになった子どもたちのケアが課題として提言されている。

震災発生時は8割以上が誰かと一緒に下校…小学生白書Web版

《田崎 恭子》

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