宇都宮市は、地域の小学生を対象に夏休みイベントを実施、ホンダボディサービス栃木をはじめ、BASFコーティングスジャパン、住友スリーエム、アネスト岩田などがこれに協力した。参加した子供たちにとっては地域の工場の取り組みを体感する貴重な時間となった。
同イベントは、環境対応に積極的に取り組んでいる工場の見学や業務体験を行うというもの。参加者は小学生とその父兄を含め合計約50人。
ホンダボディサービス栃木は、板金塗装に関する座学や塗装体験、工場見学を用意した。座学では板金塗装とはどのような作業かをホンダボディサービス栃木の福田哲也さんが説明。その後、ホンダボディサービス栃木が全面的に導入している環境対応の水性塗料に関して、BASFコーティングスジャパンから説明があった。
ホンダボディサービス栃木には、2010年9月にフランスで行われたBASFコーティングス主催の「ベストペインターコンテスト」世界大会で、日本から初出場・初優勝を果たした永塚伸洋さんが勤める。塗装体験では永塚さんも子供たちのサポートにまわった。
安全を考慮して絵の具に近い塗料を用いて行われた塗装体験。子供たちによって、白い車両に色をつけていく作業が行われた。虹をイメージして塗装された車両は、ホンダボディサービスで最終仕上げが行われた後、ホンダカーズインターパーク店に展示される予定となっている。
工場見学では、タイヤのボルト開け閉め体験などが行われた。電動工具を用いた作業のため、衝撃や振動が手に伝わる。電動工具を使用する体験に関して、参加した父兄の方に感想を聞くと「子供たちには衝撃や振動といった実際の感覚がありますから、とても良い経験となり、記憶に残るのでないでしょうか」と話した。