島田紳助 松本人志と芸能界に遺した言葉

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島田紳助引退会見(新宿区・吉本興業東京本部)
島田紳助引退会見(新宿区・吉本興業東京本部) 全 3 枚 拡大写真

「18歳で吉本興業に入って 21歳でデビューして、29歳で漫才をやめるきっかけつくったのは松本(人志)ですから。ダウンタウンの漫才見て、紳竜の漫才は終わりだなと思った。漫才終わらせたのはあいつですから、芸能界終わるときにもやつだけには伝えておかないかんと」

島田紳助さんが引退を決意し、会社がその意志を受け入れて公表するまでわずか3日。彼自身が前もってそのことを伝えたのは、ダウンタウンの松本人志だった。

「やめないでください」という翻意を促す電話にも、こう答えたという。「最後は自分のわがままを通させてほしい。僕は僕らしく。いかんことしてやめるから、めっちゃめちゃカッコ悪い。めちゃめちゃぶさまな芸能界の終わり方です。最低の終わり方です。そん中でほんの少しだけ、自分の美学を通させて下さい」。

会見の前には、所属するよしもとクリエィティブ・エージェンシーから多くのタレントに引退が伝えられた。その様子を語る島田さんの目からは涙があふれそうになった。

「こうやって泣くのは、引退に対して揺れているわけでも、後悔しているわけでない。引退だけは撤回してもらえないかと、みなさんの熱い思いがうれしかった。それが思い出された」

そして、暴力団関係者との交際で引退することが与える影響について、言葉を選びながら、こう語った。「僕の中では『この程度』なんですよ。この程度で引退しなければいけないんです。だから、ほかの芸能人の方々は、十分注意して、このようなことが二度とないようにしていただきたい」。

一方で「カジノに入り浸ってるとか、ヤクザを使って競売物件買いあさってるということもない。そんなことがあったら腹を切る」と、増長する一部週刊誌の報道を否定した。

「何でこんな嘘ばかり書かれるのかなと、それで辞めたいなという気持ちがあった。そこで告訴するとまた書かれるから、がまんしなさいというような風潮がタレントにはある。けれど、明日から一般人なので、(告訴が)できるのかなと思ってる。明日から一般人なので静かにくらさせたって下さい」

一般人になった島田さんは「若い人たちの役に立つような人になっていきたいと思いますし、若い人が夢に見られるようなことを協力していきたいと思う」と、言う。

「感謝の気持ちもあるから、自分なりに役に立つことをしていきたいと、ずっと思っている。これまでも沖縄のサンゴがなくなったからなんとかしようとかいうことに協力したり、議連を作っていただいたりとかしたので、ちょっとは世の中の役に立てたらいいなと、そういう気持ちは持ち続けていきたい」

最後は、「悔いはない。多くの人に出会えて、感謝の気持ちでいっぱい。ぶれることなく引退する」と、締め括った。

《中島みなみ》

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