[iRobot]執事ロボットを開発中…エイバ

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エイバ。ルンバの日本総代理店であるセールス・オンデマンドによる紹介では、「未来型ロボット」という紹介がされていた。これは支柱を最も伸ばした状態。
エイバ。ルンバの日本総代理店であるセールス・オンデマンドによる紹介では、「未来型ロボット」という紹介がされていた。これは支柱を最も伸ばした状態。 全 8 枚 拡大写真

10月7日に最新第7世代のロボット掃除機『ルンバ700』シリーズの日本での発売を控えた米iRobot社。

9月27日に同社CEOのコリン・アングル氏がホテルニューオータニにてプレスカンファレンスを開催、現在開発中の『エイバ』のプロトタイプも紹介された。エイバはプラットフォームとしてはすでに稼働できるレベルで完成しており、カンファレンスでも会場内を自律的に移動していた。

エイバは、コミュニケーション支援型ロボットの一種だが、アングルCEOによると、将来的にはインテリジェントハウスの中で、居住者のためのインターフェイスとして使うことを紹介していた。イメージとしては、「執事ロボット」ということである。

それほど遠くない将来、各種情報機器に加え、情報家電も一般的になって家電や情報機器同士がリンクし、さらにインターネットを介して外部と接続するようになっていくはず。住居がインテリジェントハウスとなっていった際に、それらを管理するためのインターフェースとしてエイバを利用しようというわけである。

エイバがインテリジェントハウスの制御部分や情報機器、情報家電などとつながっているので、ひとつひとつの機器を操作する必要はなく、すべてエイバ上から行えるというわけだ。もちろん、ルンバへの掃除の仕方に関するリクエストなどもここから行えるようになる。インターネットからの情報の取得もすべてエイバに任せられるようになるという。そのほか、居住者のスケジュール管理や体調管理や、家の中や周囲の見回りといったセキュリティ機能も持たせるとしている。

エイバの形状は、コミュニケーション支援型ロボットの基本的な構造を持っており、安定感のある移動機構部分、大人が立っていてもある程度使える高さを確保するための身長を稼ぐための支柱部分、そして人でいえば顔に当たる部分にインターフェースとしての端末が設置されているという具合だ。

iRobot社の利口なところは、あくまでもエイバをプラットフォームとして位置づけているところで、端末自体はアップル製品かAndroid OS搭載のタブレット端末を搭載する形にしている。すべてを開発せず、すでにあって利用可能なものはうまく採り入れて使えるようにするという姿勢だ。

そのほかの機能としては、自律移動機能を有しており、カンファレンスではレーザーレンジファインダを用いた環境情報(会場の記者用の長いテーブルの位置や部屋の構造そのものなど)の取得の様子を披露。予測型のポイントtoポイントナビゲーション機能も備えているとした。備えているセンサは、ソナー、2D/3Dイメージングなどである。

また、インターフェイスには『iPhone』もしくはAndroidのタブレット端末を利用しているので直感型の操作が可能。タッチ式のほか、音声式、さらにはジェスチャーコントロールも搭載しており、直感的な操作が可能というわけだ。

ただし、このサイズのままだと、一般的な日本の住居では使用は難しいかも知れない。サイズ的には、高さが1m強から1m50cmぐらいまで調節可能。安定感を出すために、移動機構の底面はルンバと同程度の面積はあるようだ。日本の一般的な家庭にこのサイズはちょっと大きいようである。どちらかというと、ショッピングモール、空港、大型の拠点駅のコンコース、美術館などの展示施設といった、ある程度の面積を持った建物の警備・巡回、案内などには向いているのではないだろうか。

発売はまだ先になるようで、価格も決まっていない。

《デイビー日高》

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