日産自動車は11月2日、2011年9月中間期の連結決算を発表した。当期純利益は、前年同期比12.0%減の1834億円と減益となった。
売上高は、同1.1%増の4兆3674億円と小幅ながら増収となった。東日本大震災による部品不足で一時的に減産したものの、早期に回復し、上期のグローバル販売台数は同10.7%増の222万5000台と好調だった。中国などの販売が大幅に伸びた。
収益では増収効果があったものの、為替差損などの影響で営業利益は、同7.5%減の3097億円となった。売上高営業利益率は7.1%となった経常利益は同6.3%減の2954億円となった。
日産のカルロス・ゴーン社長は「日産は2011年度上期も力強い成長を遂げ、健全な利益を計上することができた。不利な為替レート、多くの自然災害、不安定な世界経済にも関わらず、2011年度通期の大きな収益達成に向けた取り組みは順調に推移している」とコメントしている。