アジア最大級の化学・環境エンジニアリング関連展示会「INCHEM TOKYO 2011」が16~18日にかけて、東京ビッグサイトで開催された。そこにディーゼル・パーティキュレート・フィルターを出品したのが住友化学だ。
同製品は2014年のEURO6導入に対応するために開発されたもの。チタン酸アルミニウム製で、エコなうえにエコノミーなのが特徴だ。排ガス中のすすを除去することはもちろん、圧力損失が低いことから、ディーゼル・パーティキュレート・フィルターの小型化、燃費向上が期待できるという。しかも、素材のアルミニウムは自社で生産しているため、安く提供できるとか。
「現在、欧州の乗用車メーカーを中心に売り込んでいますが、反応はいいので非常に期待しています」と同社関係者は話し、欧州勢の間で注目されているそうだ。同社では、これから国内でマザープラントを建設し、その後本格的なプラントを海外で建設する計画だ。