いすゞ自動車は、中型路線バス『エルガミオ』を改良し、ポスト新長期規制に適合させ11月21日に発売した。
今回発売するエルガミオは、開発コンセプトである「See Technology」に基づいて燃費性能、環境性能を高い次元で両立させ、路線バスに求められるニーズの実現を図った。
エンジンを従来の「6HK1」エンジン(7.8リットル)から「4HK1」エンジン(5.2リットル)へとダウンサイジングし、軽量化と環境性能を両立した。4HK1エンジンは2ステージターボ、超高圧コモンレールなどを採用することで、燃焼効率を向上させながらエンジン本体の排出ガス性能を大幅に向上し、DPDのみでポスト新長期排出ガス規制に適合する。
4HK1エンジンの2ステージターボは、全域でターボ効果を高め低燃費ゾーンを大幅に拡大することで燃費向上にも貢献する。ECONモードをMT車に標準設定し、無駄な加速を抑制、省燃費運転をよりサポートする。
また、全車に発進時、エアコンの出力制御することで、エンジンへの負荷を低減し、動力性能と低燃費を両立させた。
安全性能では、ABSの全車標準化をはじめ、ワンステップバスの前ステップ形状と後部床形状の見直しを行い、安全性の向上を図った。
このほか、新型メーター内に、マルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、燃費、排出ガス後処理装置などの各種メンテナンス情報に切り換えることで、車両の状態をよりきめ細かく把握することが可能となった。
価格は都市型前乗りノンステップの6MTが1884万3000円。