GMは21日、タイで開幕するバンコクモーターショー12でのワールドプレミアに先駆けて、新型シボレー『トレイルブレイザー』を初公開した。
トレイルブレイザーは、シボレーブランドの中型SUV。初代モデルは2008年まで、日本市場でも販売されていた。2代目となる新型は、タイや中東など世界市場で発売されるグローバルSUVとなる。
実は新型トレイルブレイザーは2011年11月、ドバイモーターショー11において、ほぼ量産型のプロトタイプが披露されていた。今回、初公開されたのは、新型の完全な量産モデルだ。
新型の車台には、GMのブラジルR&D部門が新開発したミッドサイズトラック用のグローバルプラットフォームを採用。オンロード、オフロードを問わず、優れた乗り心地や高いハンドリング性能が追求された。
駆動方式は4WDと2WDを用意。エンジンは、新開発の直列4気筒ターボディーゼル「デュラマックス」で、排気量は2.5リットルと2.8リットルの2種類を設定する。
中でも、2.8リットルには可変ジオメトリーターボチャージャーを採用。最大出力は180ps、最大トルクは47.9kgmを引き出す。GMによると、クラストップレベルの出力を発揮しながら、高い燃費性能も実現しているという。
室内は、3列シートの7名乗り仕様を設定。3列目シートには、簡単に折り畳め、フラットにできる機構が導入された。GMによると、サードシートの居住性は、クラス最高レベルだという。
新型トレイルブレイザーは、GMのタイ工場で生産され、6月のタイを皮切りに、中東などの世界市場で発売。GM東南アジアのマーティン・アプフェル社長は、「新型はヘビーデューティSUVに求められる全ての要素を顧客に提供する」とコメントしている。