【シボレー ソニック 試乗】世界戦略車の真の意味…森口将之

試乗記 輸入車
シボレー ソニック
シボレー ソニック 全 6 枚 拡大写真

GMが世界王者に君臨し続ける理由は、北米市場が巨大だからではなく、早くからグローバル展開を目指した姿勢の結実と言える。『ソニック』はそれを証明する1台だ。GMのグローバル展開が生産販売のみならず、研究開発においても効果を発揮していることを立証している。

【画像全6枚】

グローバル視点のものづくりでは個性が薄まるのでは? と考えるのは万人への配慮をしすぎる日本人的思考だ。早くから世界展開を実践してきたGMは、どこを万人向きとし、どこを個性的にするかというメリハリをわきまえている。
 
4050×1740×1525mmのボディサイズは、ヨーロッパのBセグメントの平均レベルにある。しかしシボレー伝統のグリルと丸形ヘッドランプからなるダイナミックなフロントマスクは、他の何者にも似ていない。情緒的なヨーロッパ車に対して、IT製品を思わせるハイテク感あふれるスタイリングが新鮮だ。
 
それでいてキャビンは後席にも身長170cmの人間が座れ、右ハンドルのドライビングポジションは自然で、装備品やシートの作りを含めて、気になる癖はない。個性的なデザインと万人向けの機能を両立するという、現代のものづくりで大切な定義をしっかり押さえている。
 
1.6リットル自然吸気エンジンとトルコン式6速ATで前輪を駆動するパワートレインもまた、誰もがスッと入り込める種類のものだ。国産車から乗り換えても違和感を抱くことはないだろう。でもシャシーのセッティングは国産のライバルとは明らかに違う。アメリカ的でもない。
 
ひとことで言えば欧州車的で、乗り心地は固めながら、サスペンションがしっとりストロークしてショックを吸収してくれる。ステアリングの反応はかなりクイックで、ロールも抑えられているが、グリップには粘りがあるので、キビキビした動きを安心して楽しむことができる。
 
世界に通用するパッケージングとユーティリティを備えながら、走りについては現代のトレンドであるヨーロッパ車を範とし、デザイン面でアメリカンブランドであることをアピールしている。個性を押しつけるのではなく、押し殺すのでもない、国際経験豊かなGMらしいサジ加減に世界戦略車の意味を教えられた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。

『シボレー ソニックの走りと燃費に迫る!』
エコドライブ試乗会の様子を特別企画ページにて徹底レポート!
◆【Part1】シボレー ソニックでエコドライブにチャレンジ!
◆【Part2】エコドライブ講師に聞く。シボレー ソニックは「これで燃費アップ!」

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
  2. レーダー式オービスを全網羅! セルスター、新型取締機対応のセーフティレーダー『AR-126A』発売
  3. 【スズキ ジムニーシエラ 新型試乗】ジムニーにACCが搭載される日がくるとは…9年目で進化した5型の走り
  4. 「これは売れる」「めっちゃいい」トヨタ『カローラクロス』60周年記念車がSNSで話題に!
  5. 全取締機に対応! ユピテル、レーザー&レーダー探知機2機種を発売 制限速度表示など新機能も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  3. 自動車業界の現場が直面しているサイバーセキュリティの課題と実態【自動車セキュリティ解説 第1回】
  4. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
  5. 東京海上日動パートナーズ、全国8エリアの代理店を一社化…7月に新会社「TNP」発足
ランキングをもっと見る