日信工業が発表した2012年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比27.4%減の94億7400万円で大幅減益となった。
売上高は同3.4%減の1590億9800万円だった。アジア各国やブラジルの二輪車市場の好調による需要増加はあったものの、四輪車市場で震災およびタイ洪水の影響による完成車メーカーの減産の影響を受けた。
収益面では、コスト削減による改善効果があったものの、売上減や円高の影響で、経常利益は同29.8%減の87億1700万円、最終利益は同35.6%減の42億7800万円となった。
今期の業績見通しについては、成長市場に軸足をおいた現地調達、現地生産の拡大を図ることで、売上高は同13.8%増の1810億円、営業利益が同53.0%増の145億円、経常利益が同83.5%増の160億円、最終利益が同103.4%増の87億円となる見通し。