ゼネラルモーターズ・ジャパンは5月7日、GMの新たなグローバル・コンセプトに基づいてリニューアルオープンする「キャデラック・シボレー北大阪」を報道関係者に公開した。このコンセプト店の展開は全国2例目で、関西地区では初の事例となる。
GMの新たなコンセプトとは、キャデラックブランドの「レッド・ブラッド・ラグジュアリー(=情熱的なラグジュアリー)」と、シボレーブランドの「クール(かっこいい)、ファン(楽しい)、フリーダム(自由な)」という2つのブランド・コンセプトを融合させたもので、GMがグローバルに展開するショールーム・デザイン・コンセプトを日本向けにローカライズしたもの。その一つの特徴が「カスタマーラウンジ」の新たな導入だ。
従来の店舗は商談の場としての位置づけが強く、ユーザーが来店する機会はごく限られたものだったという。しかし、昨年投入した次世代SUVシボレー『キャプティバ』やワイルドコンパクト、シボレー『ソニック』は、GM車ユーザー以外から買い換える人が増加。GMジャパンによれば、それに伴って店舗内でユーザーに合ったカーライフを提案できるスペース、「カスタマーラウンジ」のようなものが求められていたという。
新コンセプトのショールームは、白を基調とした清潔感あふれるインテリアとなっており、車両購入時だけでなく、その後も気軽に来店してもらえるようなデザインを採用。ユーザーがリラックスでき、かつラグジュアリー感覚も味わえるスペースとしている。この新コンセプトに基づいたショールームは2月にオープンした「キャデラック・シボレー札幌」に続く2例目で、関西地区では初。秋には新規ディーラー店舗「キャデラック・シボレー静岡」をオープン予定だ。
GMジャパンと正規ディーラー契約を結ぶフォーシーズンズの代表取締役、佐藤賢一氏は、「GM正規ディーラーとして7年前にオープンし、2年前にはサービス工場が完成。GMジャパンのラインナップ充実による後押し、中古車販売でのアドバンスを持つことから徐々にユーザーの期待が高まってきていることを実感している」と挨拶。さらに「リニューアルに伴う設備投資は企業として思案すべきものだが、新規コンセプトは以前よりも明らかに敷居が下がって入りやすくなった」とも述べた。
また、「従来のショールームは黒を基調としたもので、落ち着いた雰囲気を提供するには良かったものの、ユーザーの中には『入りにくい』『従業員のスマイルは良いのに、店内は暗い』といった声も少なからずあった」という。今回のリニューアルオープンをきっかけとして、CSを向上させ、ユーザーの満足度を向上させていくとの抱負も述べた。なお、「キャデラック・シボレー北大阪」のオープニングフェアは5月12日より20日まで開催される。