第3世代インテルCoreプロセッサーでUltrabookの時代

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Ultrabook製品群について説明するインテルの吉田社長
Ultrabook製品群について説明するインテルの吉田社長 全 8 枚 拡大写真

 インテルは26日、コンシューマー向けPC市場における同社の取り組みを説明する記者説明会を都内で開催した。説明会には同社の代表取締役社長 吉田和正氏らが登壇し、インテルが提唱するUltrabookにおけるユーザーの利用価値やそれを支える技術などの説明をおこなった。

 最初に登壇した吉田社長は、昨年5月の発表から今日までのUltrabookの歩みを簡単に振り返った上で、第3世代インテルCoreプロセッサーの開発により、今年は全世界で110機種のUltrabookが登場して一気にUltrabookの時代が到来すると述べた。それは、様々な画面サイズやフォームファクターで、コンシューマー向けのみならずビジネス向けにも広がり、日本においても「Ultrabook上に新たなWebサービス、アプリケーションなど様々なユーザー体験が生まれる。なぜかというと、(Ultrabookが)これまでになかったプラットフォームだから」といい、その特徴として「薄さ」「求めやすい価格」「高性能」「スタイリッシュ」を挙げた。また近い将来は、タッチ操作や顔・音声認識など、より直感的なものにシフトしていくとの見方を示した。

 次に、インテル マーケティング本部長の山本専氏と技術本部長の土岐英秋氏が登壇し、具体的な生活シーンにおいてUltrabookがどのように活用できるか、またどういったテクノロジーがそれを支えているかについて説明した。

 まず一つ目のポイントとして挙げたのが、朝起きた時などふたを開けるとすぐ使えること。インテル ラピッド・スタート・テクノロジーという技術により、システム休止状態から常に7秒未満での復帰を可能にしている。スリープ状態で一定時間が経過するとDRAM内の情報はSSDのキャッシュエリアへ移動され、システムは休止状態と同等になり、再びふたを開けるか電源を入れると情報がDRAMへ書き戻され、スリープ状態からの復帰と同じように動作する。これをハードウェア上でおこなっている。土岐氏によれば「システム上はSTR(Suspend to RAM)の状態になっているが、電気的にはSTD(Suspend to Disk)、ハイバーネートの状態を作り出している。消費電力も非常に低く、かつハードウェアの機構が復帰に入っていることで、7秒未満で立ち上がる」とのこと。
 
 このテクノロジーは、スタンバイ状態から休止状態へ自動で以降するため、たとえば寝る時に電源を落としていなかったり、充電し忘れたりした際、翌朝起きると電池が切れているということもない。予測値ではるが、フル充電の状態から休止状態にして週末を過ごした場合、バッテリー残量は90%以上になるという。

 また、移動中にも常に最新情報を自動でキャッチできるという、インテル スマート・コネクト・テクノロジーを紹介。これは、スリープ状態時に自動でアクセスポイントを探知し、ポイントが見つかれば対応アプリケーションがクラウドと同期してデータを拾ってくるというもの。zigsowなどが対応のアプリを開発中だ。そのほか、大量の写真や動画の保存・高速表示に力を発揮するのが、インテル スマート・レスポンス・テクノロジー。小容量SSDと大容量HDDを組み合わせ、キャッシュロジックによって、SSD並みの高性能を実現、消費電力も提言させるといった技術で、SSD、HDD双方のメリットを両立させている。

 両者は第3世代インテルCoreプロセッサーの性能もポイントの一つとして説明。第2世代のインテルCoreプロセッサーと比べて、パフォーマンスで22%、メディア&グラフィックスでは2倍、性能が向上しているとした。

進化するユーザー体験、第3世代インテルCoreプロセッサー登場でUltrabookの時代が到来

《白石 雄太@RBB TODAY》

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