夏の節電対策、一歩先行く「朝節電」

自動車 ビジネス 国内マーケット
今年の夏は、去年の夏よりも節電の必要性を感じますか?
今年の夏は、去年の夏よりも節電の必要性を感じますか? 全 9 枚 拡大写真

 トレンド総研は27日、専業主婦を対象に実施した「“朝家事と節電”に関する意識調査」の結果を発表した。朝の時間帯の活動でできる節電対策、いわゆる「朝節電」に注目した内容で、調査期間は5月28日~30日、全国の20代~40代の専業主婦500名から回答を得た。

 まず、「あなたは去年、節電に対して取り組みをしましたか?」と聞いたところ、91%の人が「はい」と回答。次に、「今年の夏は節電の必要性を感じますか?」と聞いたところ、92%の人が「感じる」と回答し、さらに、「今年の夏は、去年の夏よりも節電の必要性を感じますか?」と聞いたところ、「感じる」と69%の人が回答した。

 続いて、“主婦の朝の家事と節電”について掘り下げるために、「あなたは1週間のうち、家事を朝に行うことが多いですか?」と聞いたところ、79%の人が「多い」と回答した。具体的に朝に行う家事について聞いたところ、「朝食作り」と「洗濯」がともに85%でもっとも多く、続いて「部屋の掃除(74%)」「食器洗い(74%)」「ゴミ出し(72%)」という結果になった。また「あなたは1か月の電気代のなかで、朝の家事による電気代は無視できないものだと思いますか?」と聞いたところ、84%の人が「そう思う」と回答した一方、「朝の家事で節電の必要性を感じるが、方法が分からない」という主婦も、57%と過半数存在していた。

 そこで、「朝食作り」「洗濯」「部屋の掃除」という朝の3大家事における節電テクニックや「朝節電」の重要性について家事の専門家、消費生活アドバイザーの和田由貴氏に話を聞いてみると、「特に夏は電気の需要が増えるので、朝の8時や9時といった早い段階からでも節電を意識する必要があると思います。また、それよりも早い時間に関しては、オール電化のプランやピークシフトプランなどの時間帯電灯契約をしているご家庭なら料金も安いので、なるべく早い時間に終わらせられるようなことは、早く済ませてしまうのが良いでしょう」とアドバイス。

 さらに、朝食作りでは「夜のうちに、朝ご飯が炊けているようにセットをする」「炊飯器のなかにお米といっしょに茶碗を入れ、茶碗のなかにおかずなどを入れて炊くと同時調理できる」「パンを焼く場合は、トースターを使わずに魚焼きグリルを使う」というアイデアを紹介。洗濯に関するアイデアとして「ピークシフトを考えると、洗濯はタイマーを掛け、朝すぐに干せる状態にするのがコツ。夜中に回すとうるさいので、朝早い時間に回すようにし、また乾燥については消費電力も大きいので夜中のうちに回すようにする。」というアイデアを紹介した。部屋掃除では「フローリングだと、強で吸っても弱で吸っても吸い取るごみの量って実はほとんど変わらないので、弱を使う」「フローリングは、ある程度、フローリングワイパーを使ってゴミを集めて、掃除機をかける量が少なく済むようにする」「手にゴム手袋をつけてカーペットをなでると摩擦でゴミが集まって取れる」といった方法を教えてくれた。

 また現在は、「朝節電」ができる各家事(朝食、洗濯、部屋掃除)のヒット商品・注目商品も出揃いはじめている。たとえば、明治の「明治ふんわりムースソフト クリーミースム~ス」(税抜245円)は、焼かなくてもおいしい食パンや、ホームベーカリーの普及拡大にともない開発された、やわらかいパンを楽しむシーンにマッチしたスプレッドだ。3月・4月の実績で明治マーガリン全体の売上の12%を占めるほどの人気商品となっている。

 ベルソスの「エコワンダーウォッシュ」(オープン価格)は、電気不使用の小型圧力洗濯機。洗濯物と洗剤とお湯をタンクに入れて蓋をして、約2分クルクルと手でハンドルを回すだけで、洗濯機内部の圧力が少しずつ上昇し、繊維の目に入り込んだ汚れを押し出して素早くキレイに、そして静かに洗濯ができる。震災以前は、月に200~300台の出荷数だったが、震災後は、最大月1500~2000台にまで増加。その後も月500~600台と安定した出荷が続いているそうだ。

 そして、高吸着ファイバーにより、ひと拭きですばやくホコリを捕集できる、花王の「クイックルワイパー ふわふわキャッチャーシート」(オープン価格)も定番の商品となっている。

 電気代の値上がりも予定されている今年の夏、より節電への意識を高めるのが重要だが、「朝節電」やさまざまな豆知識、便利グッズを活用して、ぜひうまく乗り切って欲しい。

今年の夏の節電対策は、「朝節電」が決め手……アイデア&便利グッズの活用がカギ

《冨岡晶@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  2. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  3. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  4. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  5. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  6. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  7. EVは自宅充電と電気料金プラン選びが大切! 竹岡圭がユアスタンドに聞く、“楽しくお得なEVライフ”のコツPR
  8. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  9. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  10. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る