フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は24日、4ドアクーペスタイルの『フォルクスワーゲン(VW) CC』を発売した。価格は499万~524万円。
日本市場ではもともと『パサートCC』として販売されていたが、「これまでのパサートの上級モデルという位置づけから完全に離れ、それよりもひとつ上のセグメントを開拓するため車名を従来のパサートCCからフォルクスワーゲンCCに世界的に統一した。日本市場で販売するフォルクスワーゲン乗用車のトップモデルに位置付けられる」とVGJマーケティング本部の駒見吉宣プロダクト・マーケティング担当部長は名称変更の理由を語る。
さらに駒見部長は「上級セグメントでもダウンサイジング戦略の手綱を緩めることなく、果敢に低燃費で高性能のTSIエンジンとDSGトランスミッションを搭載して優れた動力性能と環境性能を両立した。また国内で販売する最高峰のフォルクスワーゲン乗用車にふさわしい数々の快適装備、遮音対策、先進的な安全装備を惜しみなく搭載した」と強調する。
日本市場に投入されるフォルクスワーゲンCCは1.8リットルのTSIエンジンと7速DSGトランスミッションのみの設定。J08モード燃費は13.4km/リットルと、前モデルのパサートCCの2.0リットルTSIの11.8 km/リッター(10・15モード値)から改善している。
このほかナビゲーションシステムやドライバー疲労検知システムなどを標準装備したほか、全車速追従機能付きアクティブコントロールや低速域追突回避・軽減ブレーキシステムなどの先進安全装備を搭載したテクノロジーパッケージモデルを設定している。
駒見部長は「今回非常に競争力のある設定ができたので他のメーカーの輸入車オーナーからの獲得もこの車では狙っていきたい」と述べた。