【トヨタ プリウスPHV】とにかく「惜しい」…塩村文夏

エコカー EV
トヨタ プリウスPHV
トヨタ プリウスPHV 全 6 枚 拡大写真

私の愛車はレクサス『IS250』。2012年の3月に『ボクスター986』から乗り換え、新車で購入。概ね気に入っている。ただし、マンションの駐車スペースはかなりキツめ。隣のクルマとの間隔がとても狭いため、バックモニターで入念に確認をしながら駐車している。

そして、今回お借りした『プリウスPHV』。最少回転半径がISよりも0.1m大きいにも関わらず、比較すると小さい車体のおかげか車庫入れがとても楽に感じるので嬉しい。

しかしながら、走り出してみるとこれがズシッと重い。人間でいえば腰に重りを巻いて走っているような感覚。「走りのインプレッションは特にいりませんから」とは言われていても50km/hを超えるあたりまでちょっとモサッとする走りで気になる。

しかし、高速で巡航できる速度に乗ってくると逆にISよりも安定しているのではないかという素晴らしさ。ただ、私はどうしても最初の走り出しのモサッと感が気になってしまう。都内の街乗り程度では高速走行することは少ない。走り出しはクルマに乗る限り、絶対に毎回あるもの。惜しい、プリウスPHV。

エクステリアデザインに関していえば、ISと同じくメッキグリルのガーニッシュが上質さを感じさせてくれるので、「エコカーエコカー」していなくてプラスポイント。

逆に残念なのが、ムーンルーフが選べないこと。私はボクスターというオープンカーに4年乗っていたし、今の愛車のISにもムーンルーフをオプションでつけて早朝ドライブ時には澄んだ空気とお日様の恵みを楽しんでいる。

なので、やはりムーンルーフはオプションでも選べたら嬉しいと思う。人によると思うが、エコカーだとしても(ソーラーパネルでなくていいから)ムーンルーフを選ばせて貰えればもっとエコカー生活をエンジョイできそう。これまたちょっと「惜しい」、プリウスPHV。

そして私は見栄っ張りなので、どうせ最先端のエコカーに乗っているんだから、PHVであることがもっと分かるようなデザインだったら…と。

現状はプリウスとの間違いさがしで、フロントのメッキグリルや右側にある充電ポートの違い位なのでは。あとは専用エンブレムくらいか。よく見るとドアハンドルはシルバーなので、ボディ同色のプリウスよりは洗練されて感じる。ただもっと「PHV」であるという主張があっていいと思う。内装も然り。「PHV」ならではの先進的なデザインの「何か」があれば嬉しかった。ほんと、「惜しい」と思う。

とはいえ、その「パッと見では違いが全然分からない謙虚さがいい!」という人もいる可能性があり、意見は分かれる所かもしれない。個人的にはカラーバリエーションを増やして、内装ももう少し個性があればEV走行距離が26.4kmというデメリットも相殺して「悩んでしまう」かも知れない。さらに充電設備等の「惜しい」部分が解決すれば、悩む理由がなくなるかも。今後に期待したい。

《塩村文夏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  3. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. 話題の特定小型原付『ウォンキー』にマットホワイト追加! 大容量バッテリーも選択可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る