東芝など産学協同で再生可能エネルギーによるバイナリー発電技術を開発

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風車・太陽熱・バイオマスボイラを組み合わせたバイナリー発電技術
風車・太陽熱・バイオマスボイラを組み合わせたバイナリー発電技術 全 1 枚 拡大写真

東芝、神戸製鋼所と慶應義塾大学は、風車・太陽熱・バイオマスボイラを組み合わせたバイナリー発電技術を開発する。

今回開発するシステムは、再生可能エネルギーである風力・太陽熱・バイオマスを熱エネルギー源として組み合わせ、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させて、その蒸気でタービンを回すバイナリー発電を行う。自然条件の変化にかかわらず、安定した電力に加え、温水の供給を可能とすることを目指す。

システムの総工費は約6億8000万円。環境省の「2012年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業」に採択されており、約半分を補助金として交付を受ける予定。

今回の技術開発では、東芝は太陽熱集熱装置、発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、開発全体の取りまとめを行う。

慶大は東芝と共同で、風力発電の変動を抑えるソフトウエアを開発し、不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術を開発する。風力発電による電力の変動分を、太陽熱集熱装置の出力に加算するシステムも開発する。風力発電設備は、1.5MWの既存の風力発電設備の出力を流用する。

また、神戸製鋼は太陽熱集熱装置と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムを開発する。

3者による技術開発で、自然条件の変化にかかわらず、安定した電力と温水の供給を可能とするシステムの開発を目指す。

システムは、兵庫県、洲本市、南あわじ市、淡路市が推進する地域活性化総合特区「あわじ環境未来島特区」事業の一環として、南あわじ市に建設する。今年度は土地の整地などを行い、2013年度春から順次システムを据付稼働し、2014年度末まで実証試験を行う。

《レスポンス編集部》

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