最近、自動車業界では『ミラージュ』やダットサンブランドといった往年の名車が復活するケースが増えているが、今度は『ミゼット』のような三輪車が復活する。それも電気自動車としてだ。
手掛けているのは神奈川県川崎市に本社のある日本ヴューテックと日本エレクトライクの同根企業で、社長はともに松波登氏だ。もとは日本ヴューテックにて産学連携で進められていた三輪電気自動車プロジェクトだったが、元日産自動車の開発者だった千葉一雄氏の招聘をきっかけに新会社、日本エレクトライクを設立して本格的に三輪電気自動車づくりに取り組むことになった。それが2008年10月のことで、千葉氏は現在日本エレクトライク取締役だ。
三輪車はインドのバジャージ・オート社からシャーシを仕入れ、リチウムイオン電池などの部品を組み付けているという。車両重量は490kgで、積載可能重量は150kg、最高速度は50km/h。家庭用の100V電源で6時間充電すれば、約40km走ることができるそうだ。
「来年には発売したいと考えており、価格は100万円以内を目指しています。そして、国内だけでなく、海外にも売っていきたい」と日本ヴューテック関係者。すでにJICA(国際協力機構)と共同プロジェクトがスタートしているとのことだ。