トヨタ タンドラ 、136トンのスペースシャトル牽引計画

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トヨタ タンドラ
トヨタ タンドラ 全 5 枚 拡大写真

2011年のスペースシャトル計画終了に伴い、3機のオービタ(メインエンジンを含む宇宙船本体部分)は退役したが、その中の1機「エンデバー」がロサンゼルス中心部に近いカリフォルニア科学センターに展示される。

「エンデバー」はスペースシャトルの5号機で、1992年から2011年の間、25回の飛行を行った。また毛利衛宇宙飛行士が2回(STS-47、STS99)、若田光一宇宙飛行士が2回(STS-72、STS127)、土井隆雄飛行士が1回(STS123)と、日本人宇宙飛行士も数多く搭乗した機体だ。

現在フロリダ州のケネディースペースセンターに保管されている「エンデバー」は、9月21日、シャトル輸送機(ボーイング747を改造)に載せられ、ロサンゼルス国際空港(LAX)に到着。ユナイテッド航空のハンガーで輸送機から専用の台車に載せ替えられ、10月12日から二日間かけて、空港から科学センターへの12マイルの道のりを主翼や尾翼を分解せずそのままの形で輸送される。

この市街地公道での最大級の陸上輸送のクライマックスには、驚きの計画が用意されている。最後の400メートルの直線部分を、トヨタのフルサイズピックアップトラック「タンドラ」が1台でスペースシャトルを牽引するというのだ。スペック上タンドラの牽引重量は1万ポンド(約4.5トン)。牽引される側のエンデバーは、機体重量の約15万ポンド(68トン)に加え、トレーラーや必要なアタッチメントを含めると総重量は30万ポンド(約136トン)にも及び、タンドラは実にスペック上の牽引重量の約30倍の牽引に挑むことになるのだ。

今回の使用されるタンドラは2012年型CrewMaxで、1/2トン積み、5.7リッターV8エンジンを搭載。アメリカで市販されているモデルと寸分違わないノーマル仕様だ。トヨタは12日に計画が発表される前に、相当重量分のコンクリートのウェイトを積んだトレーラーを牽引するなどのシミュレーションを行い、万全を期して当日に臨むという。

《ケニー中嶋》

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