フェラーリが、年内にも発表する予定の『エンツォ』後継スーパーカー。同車のモノコックが初公開された。
これは9月27日、フランスで開幕したパリモーターショー12で実現したもの。フェラーリのブースにおいて、エンツォ後継車のモノコックがベールを脱いだのだ。
このエンツォ後継車、フェラーリは「次のリミテッドシリーズ(限定車)」と呼ぶが、F1テクノロジーをふんだんに投入しているのが特徴。モノコックは、F1マシンと同じカーボンファイバーを使って仕上げられた。フェラーリによると、『エンツォ』に対して20%軽量で、ねじり剛性は27%、ビーム剛性は22%引き上げられているという。
すでにエンツォ後継車は、フェラーリ初の市販ハイブリッド車になることが決定済み。4月の北京モーターショー12で披露されたハイブリッドシステム、「HY-KERS」の進化形が搭載される見込みだ。
最新のHY-KERS は、2モーター方式で、ミッドシップにV型12気筒ガソリンエンジンをレイアウトし、デュアルクラッチ・トランスミッションと1個目のモーターを一体設計する。
さらに、2個目のモーターは、エンジンの前方にレイアウト。2つのモーターは、バッテリー(二次電池)と接続される。そして減速時には、モーターがジェネレーターの役割を果たし、発生した電力をバッテリーに蓄えるというシステムだ。