現地時間10月22日、サンパウロモーターショー12のプレスカンファレンスにおいてホンダは、同社の高級車ブランドであるアキュラを2015年にブラジル市場へ投入することを発表した。南米では初の投入となる。
これはプレスカンファレンスに登壇した伊東孝紳社長が明らかにしたもの。同社ブースにはアキュラより『NSXコンセプト』『RDX』『ILX』の3車種が参考展示されたが、具体的な投入車種については明らかにされていない。
2000年以降ブラジルの自動車市場は急激な成長を遂げており、都市部を中心に富裕層が増加してきた。ブラジル市場において、同社はすでに『フィット』や『シビック』『シティ』などをホンダブランドで展開しているが、アキュラブランドを投入することで高級車市場におけるシェア拡大も図っていく。
2015年という投入時期について、伊東社長は「2014年のサッカーW杯、2016年のリオ五輪に挟まれ国全体が盛り上がりを見せている次期。非常にいいタイミングと考えている」と語った。
日系メーカーでは、2012年6月にトヨタがレクサスをブラジル市場に投入しているが、現在のところ、アキュラ投入を前倒しする予定は無いという。