山間部の有料道路で多重衝突、走り屋の無謀運転が原因か

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4日午前1時10分ごろ、愛知県豊田市内の一般有料道路「猿投グリーンロード」の下り線で、単独事故を起こして車線を塞ぐように停車した乗用車との衝突を回避しようとした後続車が次々と追突。車両8台が関係する多重衝突に発展した。この事故で5人が重軽傷を負っている。

愛知県警・豊田署によると、現場は豊田市加納町付近で片側2車線の緩やかなカーブ。先行していた尾張旭市内に在住する24歳男性の運転する乗用車がスリップしながら道路左側の壁面や中央分離帯に衝突。2車線を塞ぐ状態で停止したため、後続車5台が衝突を避けようと急停車。この5台による事故は起きなかったが、さらに後ろから進行してきた乗用車2台は速度を落とさないまま突っ込み、結果として前の6台も巻き込まれ、車両8台が関係する多重衝突に発展した。

この事故で追突車を運転していた尾張旭市内に在住する29歳の男性が頭部強打などで意識不明の重体。巻き込まれたクルマのうち1台を運転していた長久手市内に在住する24歳の男性が腕を骨折する重傷。他の3人が打撲などの重軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。

現場は観光道路だが、午後10時から午前6時までは料金の徴収を行っていない。カーブが適度に多い山間部の道路であることから、週末の夜間はいわゆる「走り屋」のクルマが集結し、高速度で走行するという。

今回の事故に巻き込まれたクルマもそうした一団である可能性が高く、警察では無謀な運転が発端で事故が発生した可能性も考えられるとして、事故当事者の回復を待ち、自動車運転過失傷害などの容疑で事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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