EASA、エアバスA320の燃費を低減するシャークレット装備を認可

航空 企業動向
主翼端にシャークレットを装備するA319
主翼端にシャークレットを装備するA319 全 6 枚 拡大写真

エアバスは、欧州航空安全庁(EASA)からCFMエンジンを搭載した「A320」ファミリーのシャークレット装備に対する認可を取得したと発表した。米連邦航空局(FAA)による認可も近く取得する予定。

シャークレットは、燃費を約4%削減できる装備。同社によると装備によって1機当たり年間CO2排出量が約1000トン削減されることになる。これは約200台の自動車によって排出されるCO2の量に相当する。

シャークレットを装備したA320ファミリーは、CFM56エンジンとV2500エンジンを搭載機それぞれ飛行テストを行っている。飛行テストは合計で9~10カ月かけて約600時間実施する。A320ファミリーその他の機種とエンジンについても今後認可を取得する予定。シャークレットを装備したA320初号機は2012年末までにエアアジアに引き渡される。

同社では、A320のシャークレット装備に対する高い需要に対応するため、全てのエアバス単通路型最終組立工場でシャークレット装備を増産している。単通路型機の最終組立工場は、フランスのトゥールーズ、ドイツのハンブルク、中国の天津にあり、今後、米国のアラバマ州にも建設される予定。

既存のウイングチップ・フェンスの代替となるシャークレットは、長さが約2.4メートル。空力性能を向上させることで燃料消費と排気を削減する。燃費改善によって航続距離も約185km延ばす。

シャークレットはA320ファミリーの新造機にオプションとして提供され、A320neoファミリーでは標準装備となる。

A320ファミリーは、単通路型機のベストセラー機で合計受注数は8600機を超え、現在、350社以上に5300機以上を引き渡している。

《レスポンス編集部》

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