【メルセデスベンツ GLKクラス 試乗】左ハンドル車しかないのが残念…松下宏

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ・GLKクラス
メルセデスベンツ・GLKクラス 全 12 枚 拡大写真

『Cクラス』の基本プラットホームをベースに作られた『GLKクラス』は、メルセデスベンツのSUVラインナップの中で最もコンパクトなモデルだ。といってもボディは堂々たる3ナンバーサイズで、日本ではけっこう大きなSUVになる。

【画像全12枚】

2008年にデビューした後、2012年7月にマイナーチェンジを受け、搭載エンジンを変更するなどの改良を実施した。

Cクラス用のプラットホームは、4WD車と右ハンドル車を両立できないという欠点を持つ。開発当初から右ハンドル車を見切っていたわけで、右ハンドル国のユーザーとしては物足りなさを感じる。

GLKクラスはメルセデスベンツのエントリーSUVとして相当に良くできたクルマなのだが、左ハンドルだけではどうにもならない。高い評価は与えられない。

マイナーチェンジで搭載されたV型6気筒3.5リッターエンジンは、メルセデスベンツの主力エンジンともいえるもので、幅広い車種に搭載されている。発生する225kW/370N・mの動力性能や吹き上がりの滑らかさ、7Gトロニック+との相性の良さなどで定評を得ている。

最新の仕様では第三世代の直噴システムやスタート/ストップ(アイドリングストップ)機構を備えることで燃費や環境性能を向上させている。

今回の改良で、シフトレバーがセンターコンソールからステアリングの裏側のセレクターレバーに変更され、シフトチェンジはパドルによって操作する仕組みに変わった。

これは慣れるまでにやや違和感を抱くが、大半の走行をDレンジのままで走る人には全く問題がないし、積極的な走りを楽しむ人にはパドルの操作性の高さが得られる。メルセデスベンツやBMWなどの高級車ではこの方式で主流になっている。

オンロードだけの試乗だったが、走りのフィールは快適かつ余裕にあふれたもので、走りに関しては何の不満も感じなかった。それだけに左ハンドルだけであるのが何とも惜しい。

搭載エンジンが3.5リッターに変わったことや、新しい安全装備が追加されたことなどによって、価格は599万円になった。高くなったとはいえ600万円を切るのはメルセデス・ベンツのラインナップの中では割安な印象もある。

セダンのC350ブルーエフィシェンシー・アバンギャルドが695万円であるのに比べると4WDのSUVなのに100万円も安いからだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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