米国沿岸警備隊、氷結した湖・川についてのアドバイス

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米国沿岸警備隊アイス・レスキュー・チームの訓練
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1月21日、U.S.コースト・ガード(米国沿岸警備隊)は、氷結した湖や川の安全対策についてのアドバイスをオフィシャル・ウェブサイトに公表した。

冬季に氷の張る寒い地域のボートレクリエーションは、氷の解ける春を待つのが最上の策だが、漁業や水上運輸関係者にとってはそうした選択の余地が無い場合もある。

そこでアメリカの沿岸警備隊は、氷結した湖や川の表層での活動を余儀なくされた場合の、知識と心得について以下のようなアドバイスをした。

1.氷は通常湖岸(河岸)から外側に向けて氷付き、新しい氷は古い氷よりも頑丈である。

2.直接凍った湖の氷は、雪解けが凍ったものや解けた氷が再度凍りついたものよりも丈夫である。

3.岩や流木、草木や杭などの障害物は、氷の強度に影響を与える。こうした障害物からの熱は氷の形成を遅くして、圧力によるヒビ割れや分水嶺をその周りに形成し易い。

4.水中の流れや水の湧き出る泉は、水を循環させることによって流れの上や付近の氷に弱い箇所を作る。

5.湖岸や河岸の近くの氷は変化や拡張、そして底から照り返す日光によって弱められ、それは岸辺の氷の解凍・再氷結を継続させる。

これらの知っておくべき基礎知識に加え、不幸にも事故が起こった場合を想定した心得についても、以下のようにICEの頭文字で覚えやすいアドバイスを記している。

I - インテリジェンス(理解力):氷や気象のコンディションをチェックし、どういった危険が想定されるのかを知り、さらに救助や援助を求める方法を知っておくこと。

C - クロージング(衣類):露出が少なく、重なりのある適切な衣類を着用する。可能であれば凍った水の中に転落して数分の間に起こる低体温症を防ぐドライ・スーツを着用すること。

E - エクイップメント(装備):(ローカルの気象情報が聴ける)ラジオやライフ・ジャケット、ドライバーなどの適切な装備を携帯すること。

《河村兵衛》

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