三菱自、通期の販売見通しを101万台に下方修正

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三菱自動車 2012年度第3四半期決算
三菱自動車 2012年度第3四半期決算 全 2 枚 拡大写真
三菱自動車は2月5日、2013年3月期第3四半期決算を発表し、通期の販売見通しを104.4万台から101万台に下方修正した。しかも、4地域すべてで計画を下回る見通しだ。

例えば、日本は15.6万台から14.1万台、北米が8.6万台から8.5万台、欧州が20万台から18.5万台、アジア・その他地域が60.2万台から59.9万台という具合だ。特に日本については、「他社と比べてもなかなか販売が伸びていかない」と黒井義弘常務執行役員も嘆いている。

昨年8月に国内復活の“救世主”として新型『ミラージュ』を発売したものの、完全に期待はずれに終わってしまった。発売当初は1か月で1万台以上の受注を集めたが、その後は失速状態。月別の販売台数を見ても、9月4483台(登録車販売ランキング14位)、10月3054台(同15位)、11月2467台(同20位)、そして12月には登録車販売ランキングのベスト30から消えたしまった。

そのため、今年度3万台というミラージュの販売目標も「とても到達しない」(黒井常務執行役員)状態となってしまった。ほかの車種を見ても、ベスト30に入っている三菱車は1台もない。これでは、国内販売が伸びないのもうなずける話だ。

「ただ、タイでは当初の予定以上に売れているので、ミラージュの車種そのものについては挽回している」と黒井常務執行役員は力説。「日本市場で販売が伸びないのは、私たち自身の販売力の問題もあるが、総需要が伸びていない。少子化で人口も減少していること、若者の車離れなど、いろいろな要因もあると思う」とした。

《山田清志》

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