タイのホテル大手TCC、米マリオットに「クイーンズパーク」など7軒運営委託

エマージング・マーケット 東南アジア
ザ・リッツ・カールトン(参考画像)
ザ・リッツ・カールトン(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

【タイ】タイの不動産大手TCCランド傘下でホテル事業を手がけるTCCホテルズは大手ホテルチェーンの米マリオット・インターナショナルにタイ国内のホテル7軒(客室数約3000)の運営を委託する。1日、バンコクで契約に調印した。

 このうち5軒はバンコクの2カ所(ホテル名「ザ・リッツ・カールトン・バンコク」、「マリオット・ホテル・アンド・エグゼクティブ・アパートメント・バンコク・スラウォン」)とタイ南部フアヒン(同「フアヒン・マリオット・リゾート&スパ」)、東部パタヤ(同「JWマリオット・パタヤ・リゾート&スパ」)、東部ジョムティエン(同「パタヤ・マリオット・リゾート&スパ・ジョムティエンビーチ」)に2018年までに建設する。

 残る2軒は営業中のバンコクの「インペリアル・クイーンズパーク・ホテル・バンコク」と南部プーケットの「インペリアル・アダマス・プーケット・ビーチ・リゾート」で、2016年に、名称がそれぞれ「バンコク・マリオット・ホテル・クイーンズパーク」、「プーケット・マリオット・リゾート&スパ・ナイヤンビーチ」に変更される。

 TCCホテルズは7軒の建設、改装に計150億バーツを投じる計画だ。

 TCCランドはタイ屈指の富豪であるジャルーン・シリワタナパクディー氏(写真右から4人目)の傘下企業。ニューヨークの高級ホテル「プラザアテネ・ニューヨーク」を筆頭に、タイ、ベトナム、中国、英国、日本など11カ国でホテル46軒を所有するほか、バンコクのITモール「パンティッププラザ・プラトゥーナム」、バンコクの大規模コンベンションセンター「クイーンシリキット・ナショナル・コンベンションセンター」、オフィスビルの「エンパイアタワー」など多くの不動産を持つ。

 マリオット・インターナショナルは現在、タイでホテル12軒(客室数3110)を運営。今回の契約を含め、タイで運営する客室数は2017年までに約7000室になる見込みだ。

〈ジャルーン・シリワタナパクディー〉
1944年、バンコクの中華街生まれの中国系タイ人。中国名は「蘇旭明」。小学4年で中退して物売りを始め、酒造会社勤務などを経て、酒造業に参入。蒸留酒、ビール、不動産、金融、消費財などを手がける巨大財閥を一代で築いた。傘下企業はタイのアルコール飲料最大手タイビバレッジ、不動産大手TCCランド、消費財大手バーリユッカーなど。米経済誌フォーブスがまとめた2012年版の「タイの富豪40人」では、資産総額62億ドルで3位だった。

《編集部》

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