サノヤス造船、8万3000トンパナマックス型撒積貨物船を引き渡し

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サノヤス造船、パナマックス型撒積貨物船
サノヤス造船、パナマックス型撒積貨物船 全 1 枚 拡大写真

サノヤス造船は、水島製造所で建造していたダイヤモンド・カメリア向けパナマックス型撒積貨物船「セタス・オーシャン」を引き渡した。

新造船は、パナマックスバルカーとして世界最大の載貨重量8万3000トンを保持したながら、従来より燃費性能を10%向上した最新鋭・高性能の船型。省エネルギー運航に最大限寄与する8万3000トン型パナマックス新シリーズの第2番船となる。

性能面では、省エネルギーに配慮した仕様を多く盛り込むことで高効率化を図り、各種環境対策仕様を採用することで、環境にやさしい船となっている。省エネルギー対策としては低回転・大直径プロペラに加え、同社が独自に開発したシンプルな平板構造で費用対効果の高い「サノヤスタンデムフィン」を装備し、推進効率の向上と低燃費性能を実現した。

環境対策としては、NOx(窒素酸化物)排出2次規制に対応した主機関を搭載し、大気汚染防止にも貢献する。燃料タンク防護規制にも適用、居住区生活排水・ホールド洗浄水・甲板上雨水の船内一時貯留専用タンクを備えるなどの環境対策を施した。

また、積み貨物が変わる場合のホールド洗浄を清水で行えるよう、専用清水タンクを備える。大型造水装置による造水・保存が可能。上甲板から二重底へアクセス可能なトランクを設置し、貨物を積載している時でも検査・点検ができるようメンテナンス性の向上も図った。

居住区では今年8月以降の起工船に適用される海事労働条約を先取りし、乗組員の居住性を高めるとともに、機能性・操作性を重視した船橋配置と後方視界を確保した窓配置で安全な操船性確保を図った。

《レスポンス編集部》

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